Kon's DX Lab - Case Study

Day 73|45000件の住所を一括チェック!Streamlit×郵便番号DBで発送トラブルを未然に防ぐ

Published on 2025-06-13

🔬 Case Study Summary
Problem

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Result

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Tech & Process

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こんにちは、こんです🦊

今回は「EC業務における住所チェックの精度をもっと高めたい!」という課題感から、日本郵便の住所マスタ「KEN_ALL.CSV」を活用した検証と、実務で使えるStreamlitアプリの改善を進めました。


実験のきっかけ:発送トラブル、実は多くない?

こんな経験、ありませんか?

  • 顧客が入力した住所にミスがある(番地の抜け・存在しない町名など)

  • 発送後に「届かない」と問い合わせが来る

  • 情報確認のために再度連絡→再発送対応→業務が遅れる

原因の多くは、注文時点での住所エラーを見逃していること。

ECカート側で不正住所を防げれば理想ですが、現実には難しいケースも多く、「発送前チェック」の工程でリスクをカバーする仕組みが求められます。


作ってみたもの(システムの概要)

今回は以下のようなStreamlitアプリを作成・改善しました:

  • ✅ 会員CSVの読み込み(エンコーディング自動判別)

  • ✅ 「?」を含む文字化けデータの検出

  • ✅ 郵便番号と住所情報の照合(KEN_ALL.CSVベース)

  • ✅ 類似町域の候補表示や不備理由の出力

  • ✅ ラベル出力対象をUIから制御(不備データを含めるかどうかチェックボックスで選択)

さらに、ラベル印刷用のExcel出力や、配送先情報の不備統計も表示できるようにしました。


実感したメリット

1. 事前チェックで未達トラブルを削減できる

発送前に「この住所は正しいか?」を検証できるので、再送・クレームの可能性が減ります。

2. 顧客連絡対象がすぐに分かる

「郵便番号=0000000」や「?を含む」など、条件に合うデータを即座に抽出&CSV出力可能。

3. チェック精度の課題も可視化できた

KEN_ALL.CSVを使った検証では「不一致」と判定されたデータが 約5000件/45000件中
一方、外部API(郵便7)では 1500件程度。この差から、KEN_ALLベースのロジックの改善点も明確に見えてきました。


実際の構成

  • 【アップロード画面】:CSVを読み込むと即座に内容を表示

  • 【住所チェック結果】:有効/無効の判定、類似候補、理由付き

  • 【エクスポート制御】:チェックボックスで出力対象を切り替え

  • 【データ統計表示】:ポップオーバーで件数や不備要因の分析結果を表示


次回予告:日本郵便APIで精度を高める!

今回はKEN_ALL.CSVを使ったローカルチェックでしたが、今後は:

  • 郵便7などのロジックを参考に、郵便番号・デジタルアドレスAPIとの連携

  • 高精度チェックへの置き換え

  • 入力補完や自動修正案の提案機能

などを検討中です。


まとめ:住所は“信用資産”。事前チェックで未来のトラブルを回避

今回の実験で実感したのは、「住所データは単なる文字列ではない」ということ。

配送ミス・顧客体験の低下・人手コスト……
すべては、発送前に“気づけたかどうか”で防げる問題ばかりです。

Streamlit×ChatGPTでつくる住所チェックツールは、
そうしたトラブルを未然に防ぐ “小さな守り神” になるかもしれません。

それでは、また次の実験で!🦊


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