Kon's DX Lab - Case Study

Day 68|出荷バッチを“160件単位”で自動分割──連番でフラグを立ててWMS対応

Published on 2025-06-08

🔬 Case Study Summary
Problem

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Result

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Tech & Process

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こんにちは、こんです🦊

今日は「出荷の順番をどう管理するか?」「WMS(倉庫管理システム)側で一括取り込みするには?」という悩みに応えるべく、バッチ切り分けのための連番を自動付与する仕組みを整備しました。


実験のきっかけ:WMSのバッチ制限に翻弄される現場

こんな悩み、ありませんか?

  • 同じ配送日でも160件以上あるとWMSで取り込みエラーになる

  • どこで区切って出力すべきかが毎回バラバラで判断が属人的

  • 「配送業者が違うから出し分けて」と言われても手動管理に限界…

マテハン対応での自動取り込みに向けて、「バッチ区切り×業者別出力」をロジックで制御できるようにしておきたくて、実験スタートです。


作ってみたもの(システムの概要)

以下のルールに基づき、フラグを自動生成しました:

  • 配送業者 = 1 の場合 → フラグ = 常に "0"

  • 配送業者 = 2 の場合 → 出荷件数(ユニーク出荷NO)160件ごとに1から連番を振る

  • ✅ 同一出荷NOが複数行あっても1件としてカウント(ユニーク単位)

  • ✅ 出力前のバッチ明細/バッチ件数確認テーブルも可視化

  • ✅ 出荷件数が超えると自動で "1", "2", "3"...と末尾が分割される


実感したメリット

1. 「いつ・どれを・どの便で出すか」が明快に

これまで手作業だったバッチ番号の割当を自動化。
バッチ崩れやWMSでの取り込みミスを未然に防げるようになりました。

2. WMS側の“件数制限”に自然対応

160件以上ある場合もフラグで自然に分割できるので、取り込み漏れや出荷漏れリスクがゼロに。

3. 配送業者別出力も同時対応

配送業者1と2が混在していても、業者別の切り分け+末尾付けが一括で実現。
マテハン・3PL対応が現実的になりました。


構成

  • 【出荷NO単位の件数とバッチ番号】:1出荷NO=1件としてカウントし、160件単位でバッチ切り

  • 【フラグ自動変更結果】:"0", "1", "2"と末尾が分かれる

  • 【バッチ別件数集計表】:1バッチ内の件数を可視化し、WMS容量超過を防ぐ

  • 【配送業者1は常にフラグ0】:例外ルールも明示して自動化


次回予告:WMS用データ出力や業者・くじ区分別ダウンロード!

次は、WMS用CSVの最終出力や、

  • ダウンロード時のファイル名自動化

  • 項目の構成変更(バッチ列・内部処理列の除去)

  • くじ種別・配送業者別に出し分け可能なダウンロード機能

といった本番利用を想定した完成系ツールの構築に向かいます。


まとめ:バッチ処理も“ルールベース”に落とせば属人化しない

出荷順やWMS制限のような“現場特有のルール”も、
ロジックに落とし込んでしまえば再現性あるDXになります。

今回のような末尾付与の小さな仕組みが、
ミス防止・工数削減・コスト圧縮の大きな鍵になると感じました。

それでは、また次の実験で!🦊


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