こんにちは、こんです🦊
今回は名寄せ後、「同じ会員なのに配送先が複数ある」「配送業者が混在していてバッチが崩れる」といった複雑な現場事情に対応するために、例外処理自動化ツールを改良した記録を残しておきます。
実験のきっかけ:目視判断に頼る“分割出荷”の限界
EC現場でこんなこと、ありませんか?
同じ会員IDでも複数の住所に分けて送るケースがある
住所は同じなのに配送業者が混在していて、出荷バッチが分かれてしまう
どれをまとめて、どれを分けるかを毎回Excelで手作業判断
「もう人力の“目利き”に頼りたくない…」という思いから、配送先と業者の相違を検知→自動対応する処理を加えることにしました。
作ってみたもの(システムの概要)
今回のツールでは、以下のような自動処理が加わりました:
✅ 会員IDごとの「結合配送先」列を生成し、出荷先の違いを判定
✅ 配送先が異なるケースをdiffで比較・可視化
✅ 配送業者だけが異なる場合には“2”に統一(例外処理)
✅ 差異のある会員IDに関して、どこが違っていたのかを自動表示
✅ 重複出荷・混在会員の件数/ID/明細も表示・ダウンロード可能
実感したメリット
1. 「誰に何をどう送るか」が明確になった
従来は「住所がちょっと違う」「業者が混ざってる」ことでミスやバッチ崩れが発生。
これを自動で見える化・統一することで、判断基準がブレなくなりました。
2. “配送業者の統一”が地味に効いた
業者の違いだけで分割出荷になっていたケースを自動で1つにまとめられるように。
出荷件数が削減され、コスト面にも地味に貢献。
3. 差異の理由が見えるようになった
「配送先が違う」と言われても、実際は何が?という疑問がコード上で見える。
項目ごとの差異を自動抽出してくれるので、後続処理もスムーズでした。
実際の画面イメージ
【配送先相違のdiff表示】:どの列で相違があったかを列単位で表示
【配送業者統一の実行】:業者が異なるが他条件が同一な場合、"2"に統一
【相違ありの出荷明細】:明細単位で全件表示・CSV出力可
【配送先情報の結合列】:人間の目にも分かりやすい構造で表示
次回予告:過去日指定のバッチ処理へ!
次は「出荷順序をどう管理するか?」という実務上の重要テーマに入ります。
マテハンに読み込むためのデータバッチ分け
配送業者別・件数別で自動バッチ番号振り分け
単一出荷NOでの代表行抽出ロジックの最適化
など、「出す順番」「まとめ方」の最適化に取り組みます。
まとめ:「例外処理こそ、システム化すべき」
今回の改修で、「例外」にも再現性ある対応が可能になりました。
属人化の最大の温床は“例外処理”。
そこにこそDXの本質がある──そう再認識した1日でした。
それでは、また次の実験で!🦊
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