Kon's DX Lab - Case Study

Day 67|名寄せ後に「1顧客=1出荷」とは限らない──複数配送先・配送業者の例外処理を自動化

Published on 2025-06-07

🔬 Case Study Summary
Problem

(ここに課題を記述)

Result

(ここに具体的な成果を記述)


Tech & Process

(ここに採用技術とプロセスを記述) コードを詳しく見る »

こんにちは、こんです🦊

今回は名寄せ後、「同じ会員なのに配送先が複数ある」「配送業者が混在していてバッチが崩れる」といった複雑な現場事情に対応するために、例外処理自動化ツールを改良した記録を残しておきます。


実験のきっかけ:目視判断に頼る“分割出荷”の限界

EC現場でこんなこと、ありませんか?

  • 同じ会員IDでも複数の住所に分けて送るケースがある

  • 住所は同じなのに配送業者が混在していて、出荷バッチが分かれてしまう

  • どれをまとめて、どれを分けるかを毎回Excelで手作業判断

「もう人力の“目利き”に頼りたくない…」という思いから、配送先と業者の相違を検知→自動対応する処理を加えることにしました。


作ってみたもの(システムの概要)

今回のツールでは、以下のような自動処理が加わりました:

  • ✅ 会員IDごとの「結合配送先」列を生成し、出荷先の違いを判定

  • ✅ 配送先が異なるケースをdiffで比較・可視化

  • ✅ 配送業者だけが異なる場合には“2”に統一(例外処理)

  • ✅ 差異のある会員IDに関して、どこが違っていたのかを自動表示

  • ✅ 重複出荷・混在会員の件数/ID/明細も表示・ダウンロード可能


実感したメリット

1. 「誰に何をどう送るか」が明確になった

従来は「住所がちょっと違う」「業者が混ざってる」ことでミスやバッチ崩れが発生。
これを自動で見える化・統一することで、判断基準がブレなくなりました。

2. “配送業者の統一”が地味に効いた

業者の違いだけで分割出荷になっていたケースを自動で1つにまとめられるように。
出荷件数が削減され、コスト面にも地味に貢献。

3. 差異の理由が見えるようになった

「配送先が違う」と言われても、実際は何が?という疑問がコード上で見える。
項目ごとの差異を自動抽出してくれるので、後続処理もスムーズでした。


実際の画面イメージ

  • 【配送先相違のdiff表示】:どの列で相違があったかを列単位で表示

  • 【配送業者統一の実行】:業者が異なるが他条件が同一な場合、"2"に統一

  • 【相違ありの出荷明細】:明細単位で全件表示・CSV出力可

  • 【配送先情報の結合列】:人間の目にも分かりやすい構造で表示


次回予告:過去日指定のバッチ処理へ!

次は「出荷順序をどう管理するか?」という実務上の重要テーマに入ります。

  • マテハンに読み込むためのデータバッチ分け

  • 配送業者別・件数別で自動バッチ番号振り分け

  • 単一出荷NOでの代表行抽出ロジックの最適化

など、「出す順番」「まとめ方」の最適化に取り組みます。


まとめ:「例外処理こそ、システム化すべき」

今回の改修で、「例外」にも再現性ある対応が可能になりました。

属人化の最大の温床は“例外処理”。
そこにこそDXの本質がある──そう再認識した1日でした。

それでは、また次の実験で!🦊


#Python #Streamlit #業務改善 #DX推進 #100日チャレンジ #Day67
#属人化対策 #配送先チェック #例外処理の自動化 #出荷管理 #くじEC